「フクモリ寄席 vol.1」終了!

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先週の月曜日に開催された「フクモリ寄席 Vol.1」


トリは真打の落語家という、通常の寄席の形式を踏襲しながらも、
現代版として幅広いアーティストの演目を楽しめることをコンセプトに企画した「フクモリ寄席」。
その記念すべき初回公演!
週末に雨が降っていたので心配でしたが、月曜日は晴天に恵まれ、予約して頂いた方はもちろん、
当日のお問い合わせも頂き、会社帰りの方が飲みに行くのを止めてフクモリ寄席を見て頂いたりと
たくさんの方々に来て頂きました。来て頂いた皆様、ありがとうございました!


 


「フクモリ寄席」、一番手はミュージシャンのYOK.さん。
名古屋出身でバーやカフェ、ギャラリーをはじめ、最近では数々の芸術祭などに参加して演奏しているYOK.さんですが、
今回はエレキギターとアコースティックギターを持ち替えて歌ってくれました。
憂いのあるメロディにのせた、やわらかさの中にある切ない歌声とギターの音色には、
ゆったりとした心地良い時間が流れていました。


そういえば、東京でギター2本を持ち替えて歌うのは初めて。だったそうです。
いつもはどちらかしか持って来ないそうなので、アコギとエレキ、両方聞けてラッキーでしたね♪


 


二番手は詩人で魅惑的な声に定評のある菅原敏さん。
フクモリでは去年の年末に敏さんのディナーショーを開催しましたが、(その模様はこちら)
ちょっと湿気の残る蒸し暑さの中で聞く敏さんの低音ボイスもまた違う魅惑的な世界へ連れて行ってくれました。
キザでファニーな語り口から繰り広げられる、詩集の朗読はもちろんのこと、
twitterのつぶやきの朗読は楽しかったですね。


 


仲入り(寄席用語で休憩)で高座を入れて、三番手は紙切り 林家花さん。
元OLで寄席史上初の女流紙切りという経歴を持つ花さん!
(紙切りって繊細な部分もあるので、女の人がいなかった。って意外でした。)
冒頭からさっと作品を作り上げていました。

写真は2〜3作品目の神田神輿なのですが、これが完成するまでに約2~3分!
その上、切っているときはずーーっとお客さんとの軽やかなトークを繰り広げているんです。
途中、即興で観てくれている人の横顔を切ったりと観てくれている人を巻き込んでの紙切りに
店内は大盛り上がり!

紙切りの完成品は観てくれている人へプレゼント。こういうのってもらうとテンションあがりますよね〜♪


 



そしてトリは落語家 桃月庵白酒師匠。
最近では欧州公演を実施したり、TV出演も多いので観た事のある方も多いと思います。

写真ではマイクが置いてある様に、初めはマイクを用意していたのですが。。。
高座にあがった冒頭で
「(フクモリの広さなら)マイクはいらないよ。」
とマイク無しの地声(これがまた聞きやすい美声なんです!)で約30分間、お話して頂きました。
高座での落語の演目は古典落語の名作「化け物使い」。
人使いの荒いご隠居さまが化け物が出る屋敷にお引越ししたら今までの使用人は化け物が怖くてやめてしまい、
ご隠居さまは困った上に化け物も出てきて。。。というお話(説明下手ですみません。。)なのですが、
小さな座布団の上にいる白酒師匠から繰り出され話芸は圧巻!!

私は落語を生で観るのが初めてだったので、
目の前に風景がさっと広がる、あの感じは他では味わえない不思議な感覚だったと思います。



現代版といいつつ、
寄席らしく「めくり」(舞台の脇にある、出演者を書いた札のこと)も用意したり、高座を作ったり。
高座は花さんと白酒師匠の時のみ使用したのですが、
"めくり"は常に舞台上にあるもので、その"めくり"があるだけでググッと全体の寄席の雰囲気が増しますよね。

YOK.さんや敏さんの時に目に入る"めくり"で寄席っぽさがでてませんか?
(始まる前までは「フクモリ寄席」という言葉だったのですが、写真撮り忘れました。。。)
そして花さんから白酒師匠への転換時には高座返し(座ぶとんを裏返すこと)も忘れずに。



そういえば、用意していたおつまみ・おにぎりは共に完売!
購入頂いた皆様、ありがとうございました♪
皆さんが寄席を見ながら食べていたのを見て、美味しそうだな〜。と思っていました。
(これも写真を撮り忘れました、、、↑その時に撮影を思い出さず...呆)


 


そんな「フクモリ寄席 vol.1」、
YOK.さんのやわらかな歌声に癒され、敏さんの魅惑的な声にうっとりし、
花さんの鮮やかな紙切りに驚き、白酒師匠の軽快な話芸に大笑い。
といった感じで楽しんでもらえたらと思ってましたが、いかがだったでしょうか?
終わった後にお客様が楽しそうに帰って行くのを見てとても嬉しかったです。


馬喰町での定席(定期的に公演が行われている演芸場)の場になれる様に
vol.2、vol.3と続けていきたいと思っています。
今後の「フクモリ寄席」にぜひご期待下さい☆