アルバム“pianona”座談会 vol.8 <Pocket>


参加者:


中島ノブユキ(プロデューサー、編曲、演奏)


奥田泰次(レコーディングエンジニア)


狩野真(調律師)


清宮陵一(コーディネーター)


吉澤藤佳(フクモリ)


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〜レコーディング別日〜


<Pocket 〜持田香織さん〜>


 


清宮(以下清):で、震災後に持田さんのレコーディングでした。


狩野(以下狩):でも震災後にあの持田さんの歌声や詩は、ふさぎ込んでる人に優しく歌ってる感じがしてすごくいい感じだと思いましたね。


奥田(以下奥):すごい巡り合わせでしたよね。持田さんも割とさらっと録れちゃいましたね。録音もなごやかで。


中島(以下中):ビデオまで録っちゃいましたからね。


 



 


吉澤(以下吉):彼女自身は最初からすごく参加したがってくれていたし、レコーディングした時もすごく感動してくれてましたね。「この曲がこんな風になるんだ」って。ちょっとうるっとしてたような…。


狩:歌は歌っていく程潤んできて良い感じになってたけど、結局最初のほうのテイクにしましたね。


中:そうだったかも知れない。でも僕は別に『ファーストテイク信仰』みたいなのがあるわけじゃなくて、単純に「良いテイクの方」を取ります。テイクの深いほうが良ければもちろんそっちを選びますし。


吉:でも持田さんの場合は最初のほうが良かったわけですね?


狩:音質と歌は違うからね。歌っていたら楽器と声が馴染んできて潤んでくるけど、その歌の意味合いや雰囲気に合ってないと違ってしまう。


吉:確かに、同じ人が歌ってもテイクによって微妙に印象が違うというのは面白い体験でした。


狩:ピアノも結局最初のテイクにしましたよね。


中:僕もやっぱり彼女の歌を聴きながら弾いてるから…。どちらかが先に録ってそれに合わせるというとその空気感がもう違ってしまいますからね。


清:持田さんはなかなか連絡がつかなくて半ば諦めてたところでしたけど、でもあのpianonaのライブ(3月23日)の後に丁度連絡があって。


奥:ほんと巡り合わせですよね、こーゆうのって。


 


※ビデオ・・そのVがいつどこで世に出るか(或は出ないか)は不明です…。


 


 


その他のお話はこちら↓から!


vol.1・・Kylie 〜カントゥス篇〜

●vol.2・・Thinking of You 〜石井マサユキさん、森俊二さん篇〜

vol.3・・Oblivion〜北村聡さん篇〜

vol.4・・エンジニア・調律篇

vol.5・・What a Wonderful World〜武田カオリさん、高田漣さん、鈴木正人さん、塩谷博之さん篇〜

vol.6・・Simon`s Dream 〜権藤知彦さん、田中佑司さん篇〜

vol.7・・East St.Louis Toodle-Oo 〜田村玄一さん篇〜

vol.8・・Pocket 〜持田香織さん篇〜

vol.9・・fragments Ⅰ-Ⅴ 〜中島ノブユキさん篇〜

vol.10・・曲順、ミックス、マスタリング篇〜



 


“pianona”絶賛発売中です〜。


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