スパイシーな日曜の午後。

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道行く人々に二度見されながらスタッフと一緒に黙々と準備をしていた日曜のAM。

天気も良く、爽やかな光と共に軽やかに店内に入ってきたのは…

稲刈り後?



藁。

牛募集中。



そう、今日は年に一度の『放牧DAY!』

ではもちろん無く。

タブラ奏者U-zhaan&シタール奏者のヨシダダイキチさんによる『インド古典音楽の時間』の音楽イベントということで、ワラを敷いてみました。

その音色に魅了され、いつかフクモリでも演奏してもらいたい!と思い続けて約2年? この演奏はどーーしても座って聴きたかったのです。それもまったりできる雰囲気で。洋式ではなく。

で、インドと山形の間を取ったら藁になった、という訳ではありませんが、藁の上でインド古典音楽を聴けたら何か素敵だろうな、と思って入れてみましたワラ。

準備に何時間かかるだろう?!と心配していたのですが、これが意外にも早く(働き者の良きスタッフのお陰ですホントに)正午にはビールケースのテーブル配置も完了して写真のとおりの状態に。

スタンバイOK!あとは出演者のお二人を待つばかり♪

と、思っていた矢先の予想出来なかった出来事その1…

「今起きた。死にたい」

というユザーンさんからの電話(しかもあまり焦っている様子はない)。

私はただただ「だ、大丈夫です!が、頑張って来てください!諦めないで!」

とiphoneに向かって叫ぶことしかできませんでした。

そんなこんなで入りの予定時刻である13時を過ぎても…

何故かいらっしゃらないヨシダダイキチさんまでもが。。(予想できなかった出来事その2)

13時半を過ぎてやっといらしたダイキチさんにひとまず胸を撫で下ろす私。

そして「今日は一体何時に開演出来るんだろうなぁ…」と途方に暮れていた開場15分前。

やっと姿を現したタブラ奏者さんはあっという間に準備をしてこの通り↓

開演までまったり(予想出来なかった出来事その3)。



開場入口で尋常でないくらいまっったりした空気を醸し出しながら一休みしているそのユルすぎる空気に更に不安になる私…

「今日、ちゃんと演奏してくれるんだろうか…」



し・か・し!

演奏のほうはと言えば、やっぱり、というか最高に!というか予想以上に!素晴らしかった…。

(予想出来てたようで想像できなかった出来事その4!)


約90分間の演奏は、最初こそユル~い雰囲気でスタートしたのですが、時間と共に音のうねりは瞬く間に店内を包み込み、後半はもう凄まじいものでした。タブラーのリズムとシタールの響きを脳の奥のほうから全身に浴びながら、その迫力と音量はスゴイのに、何故か特殊なα波が出てきて、うっとり…うとうと…してしまうという、興奮状態にありながらも身体はリラックスしてしまう感じ。

そしてループし続ける二つの音色の重なりが微妙に変化していく心地よさ。

個性的なリズムが所々で生み出す音のスパイス。

何でしょうね~…不思議です。

楽譜も無く、その展開に予想は全く出来なくて、激しい雰囲気はありながらも決してうるさくはなくひたすら気持ち良いこの音色は、ちょっと音楽という域を越えた何か特殊なものが存在するように思えます。

タブラー奏者ユザーンさんもまた、ミュージシャンという域を越えて面白いトークをしてくれることで有名ですが(笑)。

予想出来ないことって人生においてあらゆる意味でスパイスになるものですね。

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