昨日はありがとうございました!
中島ノブユキさんの新譜『Cancellare』リリースパーティーは素晴らしい夜になりました(自分で言うのもナンですが)。
中島さんの素晴らしい音色、カントゥスの温まる歌声、青野賢一(BEAMS)さん、DJ KAZZこと渡辺克己さん、吉本宏さんによる心地良く楽しいDJ、そして沢山の方々のピアノに酔いしれる顔、かお、カオ…。
(photo by Kenichi Aono)
昨日は中島さんの発案により、いつもは壁側に在るピアノを店内ど真ん中に配置。
中島さんを取り囲むようにしてピアノを聴く、という構成になりました。
(photo by Kenichi Aono)
初めてフクモリにいらした方も居れば、いつもフクモリに来てくださる方も居たり、久しぶりに来てくれた人も居れば、あぁお会いしたかった!という方も居て、そんなみなさんが一心にうっとりとピアノの音色を聴く様子は、とても感慨深いものでした。
(photo by Kenichi Aono)
オープニングアクトを勤めて頂いたCANTUSの歌声もうっとりでしたね…。
やはり、というかいつもの如く店内に入りきれなかった方も居たのですが、私は割とこの席(というか道)が好きです。
DJ KAZZさんもその楽しさを知っているひとりですが、外に漏れるピアノの音色と、外に走る車の音、斜め向いで自動車整備工が落とすレンチの音などが時々混ざり合う感じが、「あぁ、馬喰町だな」という風情を醸し出すのです。
いや、もちろん皆様には100%音色を感じられる店内をオススメいたしますが(笑)。
中島さんの演奏はいつものように素晴らしいものでした。決して前へ前へと出ようとはしないのに圧倒的な存在感を放つ音色、そして気取ることのない人柄が多くの人の心を掴んで離さないのでしょう(昨日はサインも沢山して頂きましたねー)。
本当に素晴らしいひとときでした。
40分にわたる演奏で130名を魅了し圧倒的に素敵だった中島ノブユキさん、
cancellareの予告編を撮りDVDにして持って来てくださった甲斐田監督(こちらから観れます。とってもいいので見てみてね!)、
母なる歌声を披露してくださったCANTUSのみなさん、
中島さんと引き合わせてくれた青野賢一さん(そうでなかったらpianonaも無かったです)、
ユニークな視点と選曲で楽しくしてくれたDJ KAZZさん、
大人の美しき音色で開場を温めてくれた吉本宏さん、
陰で多大なヘルプをしてくださったココロさん、
ピアノを丁寧に完璧な状態に調律して風の如く立ち去ってしまった狩野さん(後で中島さんと「かっこよすぎ!」って大騒ぎしていたこともご本人は知らないでしょう(笑))
そしてご来店頂いたみなさま、店内の空気が悪かったり、立ち見だったり、お弁当が足りなかったりで色々至らぬ点も多かったと思いますが、
ほんとうにありがとうございました!!
どうぞまたご来店くださいね(5月はフクモリ三周年です☆)
そうして、心から楽しいと感じられるひとときはこの後夜更けまで続いたのでした…
(One drop cafeさん、遅くまでお世話になりました〜!)
2012年4月 のアーカイブ
Cancellareリリースパーティー。
2012年4月25日 水曜日スパイシーな日曜の午後。
2012年4月18日 水曜日
道行く人々に二度見されながらスタッフと一緒に黙々と準備をしていた日曜のAM。
天気も良く、爽やかな光と共に軽やかに店内に入ってきたのは…
藁。
そう、今日は年に一度の『放牧DAY!』
ではもちろん無く。
タブラ奏者U-zhaan&シタール奏者のヨシダダイキチさんによる『インド古典音楽の時間』の音楽イベントということで、ワラを敷いてみました。
その音色に魅了され、いつかフクモリでも演奏してもらいたい!と思い続けて約2年? この演奏はどーーしても座って聴きたかったのです。それもまったりできる雰囲気で。洋式ではなく。
で、インドと山形の間を取ったら藁になった、という訳ではありませんが、藁の上でインド古典音楽を聴けたら何か素敵だろうな、と思って入れてみましたワラ。
準備に何時間かかるだろう?!と心配していたのですが、これが意外にも早く(働き者の良きスタッフのお陰ですホントに)正午にはビールケースのテーブル配置も完了して写真のとおりの状態に。
スタンバイOK!あとは出演者のお二人を待つばかり♪
と、思っていた矢先の予想出来なかった出来事その1…
「今起きた。死にたい」
というユザーンさんからの電話(しかもあまり焦っている様子はない)。
私はただただ「だ、大丈夫です!が、頑張って来てください!諦めないで!」
とiphoneに向かって叫ぶことしかできませんでした。
そんなこんなで入りの予定時刻である13時を過ぎても…
何故かいらっしゃらないヨシダダイキチさんまでもが。。(予想できなかった出来事その2)
13時半を過ぎてやっといらしたダイキチさんにひとまず胸を撫で下ろす私。
そして「今日は一体何時に開演出来るんだろうなぁ…」と途方に暮れていた開場15分前。
やっと姿を現したタブラ奏者さんはあっという間に準備をしてこの通り↓
開場入口で尋常でないくらいまっったりした空気を醸し出しながら一休みしているそのユルすぎる空気に更に不安になる私…
「今日、ちゃんと演奏してくれるんだろうか…」
し・か・し!
演奏のほうはと言えば、やっぱり、というか最高に!というか予想以上に!素晴らしかった…。
(予想出来てたようで想像できなかった出来事その4!)
約90分間の演奏は、最初こそユル~い雰囲気でスタートしたのですが、時間と共に音のうねりは瞬く間に店内を包み込み、後半はもう凄まじいものでした。タブラーのリズムとシタールの響きを脳の奥のほうから全身に浴びながら、その迫力と音量はスゴイのに、何故か特殊なα波が出てきて、うっとり…うとうと…してしまうという、興奮状態にありながらも身体はリラックスしてしまう感じ。
そしてループし続ける二つの音色の重なりが微妙に変化していく心地よさ。
個性的なリズムが所々で生み出す音のスパイス。
何でしょうね~…不思議です。
楽譜も無く、その展開に予想は全く出来なくて、激しい雰囲気はありながらも決してうるさくはなくひたすら気持ち良いこの音色は、ちょっと音楽という域を越えた何か特殊なものが存在するように思えます。
タブラー奏者ユザーンさんもまた、ミュージシャンという域を越えて面白いトークをしてくれることで有名ですが(笑)。
予想出来ないことって人生においてあらゆる意味でスパイスになるものですね。