下町の問屋街の一角で、目をキラキラさせながら
「事務所の1Fがカフェ“だったら”話」をするボスを見て、
そしてもう何年も前から、カフェになることを待ち望んでいたとしか思えないようなその物件を見て、私の胸も何だか高鳴ってきた。
元々段ボールの倉庫だったというその物件は、入り口には全開口になるオープンテラスドアが付き、広々とした白い壁、高い天井にはシーリングファン、そして奥には螺旋階段まで付いていた。
確かに、ここにカフェが出来たら気持ち良さそうだ…。
だけどここはそう、問屋街。目の前の風景はこんな感じだし、
近所の風景はこんな。
はっきり言って…さびれてる。