カキヒキ。

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9月のpianona『カキヒキ』 でもカケヒキなしヨ(by Ed TSUWAKI)

というチャーミングなネーミングが付けられた今月のpianonaは、エドツワキさんのライブペインティング&中島さんの即興演奏という内容でした。エドツワキさんは、お隣のビルのFOILさん(現在は京都に移転)にいらした際よくご来店いただいていたり、pianonaを観に来て頂いたりはしていたのですが、まさかライブペインティングをして頂けることになるとは…今回もまた中島さんのお声掛けにより夢のような企画が実現されたのであります!

そして今回もまたリハーサル無しのぶっつけ本番(すごいですよね…)。



中島さんの演奏がスタートしてから少しするとエドさんがそっと登場(ちなみにエドさんは背が高いので分かり辛いかもしれませんが、このキャンバスの高さは2.5mくらいあります)。

互いに顔を見合わせたり、互いの行動(描き・弾き)を確認し合うといった作業は一切されないまま、、

中島さんは粛々と音色を奏で、生まれては消えていく音色を捉えながらキャンバスを埋めてゆくエドさん。



それはとても不思議な時間でした。

音色がエドさんに乗り移って描いているように思えた時もあれば、描かれていくものに音色が反応しているように感じる時もあったり。音色を意識すればその滲みや線は音と共に形を変動させながら定着していき、淡々と動いてゆく筆の動きを見ているとそこから音色が生まれているようにも感じる…といった時間の繰り返し。“動”としてのグラフィックと“静”としての音色。どこまでも深く魅力を増していくモノトーンのペインティングと、くるくると形を変え常に美しく鳴り響くモノトーンのピアノ。

実にシンプルな組合せのはずなのに、こんな具合に視覚と聴覚で感じるところは満載!で、なおかつ心地よい。




そしてアンコールでは『ジムノペティ 第一番』に合わせて店内の壁に直描き!

この時ばかりはお客様が皆ざわ〜っとどよめきましたね(笑)。


ユーモアと洗練、シンプル且つ大胆な美しさ。

素敵なオトナな男性同士でないと決して生み出されたなかった、夢心地な時間と空間でありました。




ちなみに『ジムノペティ 第一番』はフクモリ店内緑のソファの壁で今も静かに音色を奏でています。観ても分からないとは思うのですが、一線一線が全てジムノペティの音色に準じて描かれたものです。どこからどう描かれたのか…と想像しながらぼーっとティータイムを楽しんでいただくのもまた、素敵な時間の過ごし方ですね。

ご来店、お待ちしております。







流しのCD屋さんについては、また後日logりますのでお楽しみに!

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