‘イベント’ カテゴリーのアーカイブ

レコードを聴きまSHOW。

2012年1月23日 月曜日
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昨日はstella presents『レコードを聴きまSHOW』でした。

鈴木惣一朗さんにはWORLD STANDARD(略してワルスタ)でフクモリで演奏をして頂いたり、私もワルスタの演奏会に行ったりしてお世話になっていたのですが、小柳帝さんにお会いするのは始めてで、その腰の低さにびっくり(笑)とっても良いお人柄で、始まる前からほっこり温かな気分になりました。

開演までレコードを磨き続けていた鈴木惣一朗さん。



この日は鈴木惣一朗さん宅リビングで現役活躍中のスピーカーとアンプが運ばれ…

その佇まいだけでも価値あるスピーカーとアンプ。



皆とりあえず温かいドリンクなんかを手にして、本当にお宅に遊びに行ったかのようなリラックスムードでスタート。

この日は全部で16曲を解説付きで選曲披露して頂いたのですが、その1曲1曲の奥深さや素晴らしさは勿論のこと、おふたりのトークが本当に面白かった(笑)!

もっとマイペースに内輪っぽい雰囲気かと思いきや、しゃべりが想像以上にプロっぽくてびっくり!きちんと構成&演出されているうえに楽しく丁寧なお話で何よりもおふたりのやりとりが面白くて気持ちよいペース。

何だこの気持ち良さは?!と思っていたら、おふたりは嘗て有線でこういった番組をお持ちだったそうで。それはそれは慣れたものだったんですね。
ただのおしゃべりじゃあどうしたって聴いてるだけのほうは飽きてしまうし、マニアックになりすぎても何となく“日曜日の午後”って感じがしなくなってしまうし。心地よい時間配分とお客様への配慮、そしてセンスを持ち合わせているからこそなし得る技!なのだと感じました。

で、また音が心地よいんだなあぁ〜〜。



そんなわけで休憩タイムを挟んだりしてほんわか楽しい雰囲気が心地よい音色と共に流れた2時間。

このイベントの楽しさが伝わりきれないままに全曲をご紹介するのは気が引けるので、中でもいいな〜と個人的に思ったいくつかをご紹介させていただきます!


☆Radames Gnattaliの“1×0”
聴いた瞬間、好きだ!と思いました。Gnattaliさんはブラジル人だけにサッカーの試合からインスピレーションを得て曲にした?らしいですが、そこから派生した帝さんと惣一朗さんの思わぬ「スポーツ過去話」も面白かった。




☆Claude Thornhillの“Snowfall”
今みたいな寒い季節に温かいホットジンジャーと洋梨のパウンドケーキを両手にこの曲をレコードで聴けたことはとても幸せでした。。




☆Fall Of Saigonの“So Long”
「こんなスッカスカな曲、僕も作ろうかな。(2秒後)やっぱ止めよう」ってトークも軽かった惣一朗さん。いいですね〜こんな80`sの曲は。




☆Jimmy Rowlesの“Sunday Monday or Always”
ジミー・ロウルズという人はピアニストで歌は本業じゃないそうですが、とても味のある唄声。そしてやっぱりジャズとピアノの組合せはレコードで聴きましょう!



その他、Moldy Peachesやチャップリン作曲の“Smile”、冨田勲等々…

正直言ってこの会は小学校や中学校の授業に取入れるべき!だと思いましたね。今やTVやラジオで流れている音楽は「音楽」じゃなくて「芸能」ですからね…。子ども達にもしこんな曲たちに出会う機会を与えられたら、“音を楽しめる大人”が随分増えるんじゃないかと思います。イコールそれは、幸せな大人が増えるということだと思うから。

この日はエヴリシング・プレイの“POSH”が販売されました。音楽を楽しむ大人たちが購入して行きましたね〜 ♪

本年もよろしくお願い致します!

2012年1月11日 水曜日
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2012年がスタートしましたね!
今年は辰年。龍は十二支の中で唯一架空の動物ですが、ナゼなんでしょうね?
十二年のうちの一年くらいは夢見て過ごせよ〜☆
って意味でしょうか。(違うと思いますけど)

そんな訳で今年はファルコンの如く夢のある世界を大事にしながらがんばって行きたいと思います。


さて、昨日は昨年より受付を開始していた『ごはんの友(冬版)』の申込を締切らせて頂きました。沢山のご予約、大変ありがとうございました!



早くも来週末には、皆様のお手元に山形の冬の美味しさをぎゅっと詰め込んだ一箱が届くはず。
フクモリ初(発)のこの企画で今回、素敵だな〜と思ったのが、自分自身への発送はもちろんなのですが、ご両親やご家族への贈り物としてお申し込み頂いた方が多かったこと。
サプライズプレゼントって、送るほうがワクワクするものですよね。もちろん頂いた方はもっとワクワクするのですが!『ごはんの友』は他では購入できないものですし、毎日の食卓に並べられるものばかりなので、身近な人へのプレゼントとしては確かに最適!だと思います。

今回申込みそびれた方は是非、次回の『春』(4月予定)にお申し込みくださいね〜。


そしてそして今年“初”の掲載誌はこちら。



美しい…。

こんな素敵な人がフクモリで定食を食べていたら…ひっぱりうどんをひっぱったまま手が止まりそうです。
でも塩納豆とかごはんに混ぜながら(もちろん髪は後ろでひとつに結んで)ガツガツ食べててほしいですねぇ〜(はてしない妄想)。
話が逸れましたが、、こちらファッション誌『マリソル』のEAST TOKYO特集で取材していただきました。お隣のジュエリーショップ“noya op”さんと誌面上でも仲良くお隣同士で掲載されておりますので、是非チェックしてみてくださいね☆


それではみなさまの一年がHappyでありますように。

フクモリも美味しいお食事と心地よい空間で皆様をお迎えしていきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

立川談春さんin山形。

2011年12月28日 水曜日
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落語家の立川談志さん死去。という残念な報道があったのは23日(勤労感謝の日)。

その数日前の18,19日、フクモリのオーナー旅館のひとつである『亀や』さんでは、談志師匠のお弟子さんである立川談春さんの落語会が二日間に渡り開催されていました。



談春さんといえば、チケット入手も困難と言われる程大ダイだい人気の落語家さんですが、フクモリで行う『落語の日』では(この小さなカフェフクモリで)自ら口演してくださったり、噺家さんを紹介してくださったりと、とてもお世話になっています。

18日(金)はJRの『大人の休日倶楽部』主催で、電車のチケットと談春さんの落語会がセットになったツアー。19日(土)は地元山形県の方々を対象とし、「東北を元気づけよう!」ということで、『フクモリ落語の日』〜山形篇〜として主催させていただきました。



両日共に200名ずつという…多いのか少ないのか分かりませんが…満員御礼状態!

一日目の枕では『赤めだか』時代に起こった談志師匠にまつわる信じられないようなエピソードなどを織り交ぜ…(実は私の母もこのツアーにちゃっかり参加していたのですが、かなり楽しんだ様子でした)演目は、18日(金)は春太さんが『牛ほめ』。談春さんは『長短』と『人情八百屋』。19日は談春さんが『おしくら』と『禁酒番屋』を口演していただきました。



ほんの二晩の数時間でしたが、談春さんが東北の地で行った口演は、多くの人の心を明るくさせたりほろりとさせたり…きっといつまでも心に残る思い出を作ったことでしょう。

本当に落語って…時代も場所も越えて通用するし、シンプル且つミニマムの中に最大級の世界を繰り広げる、素晴らしくクールな伝統芸能です。お茶の世界もそうですよね。そこには日本人にしか生み出せない芸術のカタチがきちんと在るように思います。自然を尊重し、人情を大切にし、シンプルに生きてきた日本人。今は世界中の色んなモノや欲が氾濫して原発を必要とする程になり、「人情だけでは仕事はできない」ということを肯定するのが当たり前になっていますが、今一度立ち止まり振り返りたいものです。

モノも情報も大事だだけれど、人間という個の可能性は最も興味深いし、個も大事だけれど人と人との繋がりは最も大切で面白いですよね。今もなお落語の題材にされて語り継がれているように。

そして個としてその限りない可能性を披露してくれた談志師匠様、ありがとうございました。ご冥福をお祈り致します…。

堀聡&阿部海太郎LIVE

2011年11月24日 木曜日
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勤労感謝の日、フクモリではスパニッシュギタリストの堀聡さんと音楽家の阿部海太郎さんのライブがありました。

海太郎くんと言えば、何を隠そうこのフクモリにあるピアノを“フクモリに来る以前に弾いている”というご縁がある方。



いや、正確に言うと“このピアノがフクモリに来るきっかけを作ってくれた重要なひとり”であることは間違いないのです。この骨董ピアノがまだ秩父の骨董品やさんに在る時に、海太郎くんはその場に居合わせていて、弾いてるんですね〜…。

何だか不思議。そんな懐かしい頃の話は過去のブログでも少し触れております。

それはさておきライブのほうはと言うと、まず最初は海太郎くんの演奏から。

相変わらずの王子っぷりです。いつも通り帽子付きのスーツ姿で、ピアノと会話するかのように佇む後ろ姿。演奏は甘く優しく軽快で思わず口ずさみたくなるようなメロディー。女の子の心にキュンとくる感じ。。マイペースでおちゃめな可愛らしい(失礼!)MCなども含めてこれはきっと生まれもってのものだろうなぁ…と感じるので、私の中で密かに王子というあだ名なのです。

「ソロ演奏は久しぶりなので緊張します。」と言っていた演奏も勿論いつもの如くうっっとりでした。



続いて堀聡さんの演奏。堀さんの演奏をお聴きするのは三回目くらいなのですが、相変わらず素晴らしかった。すらっとしたスタイルと指先から奏でる音色は情熱的かつ爽やか!そしてカホーンとベースがリズミカルに優雅にその音色を彩ります。堀さんの演奏は、スパニッシュギターらしい情熱ときらきらと光る爽やかな空気を感じるので、気分はいつの間にか海を越えて遥かスペインへ。



途中、海太郎くんをお招きして堀さん&海太郎くんのトーク&演奏もありました。おふたりは、海太郎くんが手がけた花王ソフィーナボーテの楽曲で堀さんに演奏を依頼したり(これもピアノとギターバージョンで生演奏してくれました)、堀さんのアルバムでは海太郎くんがピアノを弾いていたり…と、互いをリスペクトし合う仲。会場は、そんな甘くやわらかい空気を持つふたりの王子のユルトークで癒されまくり。なひとときでありました。

お陰様でフクモリでご用意させていただいた秋の味覚の軽食(芋煮やはららごごはんに竜田揚げetc…500円〜)もほぼ完売!

秋(冬?)のうららかな休日の夕方に、まるでおとぎの国とスペインへタイムスリップしたかのようなひととき、またお送りできればなぁ〜!と、思います。

ご来場いただいた皆様、アーティストのみなさま、本当にありがとうございました!そしてまた是非ご縁があれば…☆

pianona みどりん篇。

2011年11月18日 金曜日
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昨夜のpianonaは(も)スゴかった。

ものスゴくかっこよかった!

たった二日前にジェーン・バーキンのツアーでバンマスとして活躍しヨーロッパから帰国した中島さんが今回選んだ共演者は、SOIL& “PIMP”SESSIONSのドラマー、そしてJ.A.Mとしても活動しているみどりん。



そんなわけでセットはこの通り。いつものアップライトピアノ+Fender Rhodes&ドラムセットしかも向かい合わせ。

そしていつも通り『リハ無し』のガチンコ一本勝負(?)の40分がスタート!



最初の音はみどりんのドラムから。(本番5分前に、どちらからスタートするかは「ジャンケン」で決めたということを…本番終了後に知りました…)

ドラムスティックを使わずに、素手で静かに、その場の空気を徐々にこれから織りなす世界へと導くようにリズムを生み出すみどりん…

少しして中島さんのローズが、みどりんも思わずニヤッっとしてしまう素敵なタイミングと音色で入り込んで行く…

その後は離れたり寄り沿ったりしながらまるで波か雲のように流動的に、とても気持ち良いうねりとなって音色が奏でられて行きました。

身体を駆け巡り痺れるような勢いのリズムと音色があったり、いつまでもループしてほしいくらいう〜っとり心地よい音色とリズムがあったり。。

そしてアンコールの「忘れかけた面影」はめっっちゃめちゃめちゃかっこよくてお客様も「ほわ〜っ!」って顔で嬉しい驚きを隠せず。本当に幸せなひととき。

と、つたない文章で綴ってもこの良さは多分5%ぽっちも伝わらないと思いますので(本当に残念ながら)、いつか(近々)昨日あの時あの場所でしか奏でられなかった即興LIVEの模様を、音と映像でUPしたいと思っておりますのでお楽しみに!!

みどりん、中島さん、ありがとうございました!

そしてご来場頂いたみなさま(よいひとときでしたね!)ありがとうございました!

それではここからは昨日の演奏終了後のヒトコマを。

こちらの白。みどりんが使用したフクモリの菜箸その1。



こちらはまんまと折られた菜箸その2とヨリメみどりん。



そんでその菜箸を見て改めて笑いが止まらないスタッフ。そりゃそうだ。



演奏終了直後のふたり!…いくら何でも演奏中とギャップありすぎ!(笑)



かけつけてくれたBEAMSの青野さんと。(個人的にはとても落着く2ショット)



「集中して食べたいから」と集中してまかないを食べてくれるみどりん。



そんなに集中しなくても良いと思いますけどね…

ブエノスアイレス・コネクション vol.2

2011年10月19日 水曜日
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一昨日の夜は、ブエノスアイレス・コネクション(vol.2)でした。

シークレットにしておきながら既にお察しの方も多かったと思いますが(vol.2なので当然といえば当然ですが…)、今回もまた、あのパブロ・シーグレルさんがスペシャルゲストでしょっぱなから登場!でした。



今回はトリオで、バンドネオンはフクモリでは既にお馴染みの北村聡さん、そしてチェロに村中俊之さん、そしてピアノはパブロさんという構成。

素晴らしい演奏でスタートしたのですが、今回は早々からちょっと(だいぶ…)ピアノの調子が芳しくなく、パブロさんをはじめ皆様にはご迷惑をおかけしてしまいました。。しかし途中から何とか(パブロさんが弾き方に気を使っていただいて)音色も踏みとどまり、以下12曲を熱演していただきました。

1. Michelangelo 70
2. La Fundicion
3. Alrededor del Choclo
4. Astor Place
5. Milonga del Adios
6. La Rayuela
7. Bajo Cero
8. Fuga y Misterio
9. Muchacha de Boedo
10. Chin Chin
Encore1 : Libertango
Encore2 : Elegia sobre Adios Nonino



もちろん、アンコールでは割れんばかりの拍手!!

私もいつしかピアノの心配を忘れて演奏に聴き入っておりました…。

タンゴは普段あまり生では聴いたことがないのですが、やっぱりライブの迫力とアツい演奏にはぐっと心を奪われずにはいられません。こんなにも感情を訴えるような音色や演奏は、情熱的な国だからこそ生まれ得たものなのだろう…と思ったのですが、パブロさんは(ピアノの調子が悪くても)至ってジェントルで温厚で(ついでに笑顔もとても素敵で)、ワビサビの国の人である北村さんと村中さんの演奏は、どこまでも情熱的だったのでした(お顔はクール)。

ご来店いただいた皆様(そしてご予約をお断りしてしまった皆様)、ありがとうございました!

タンゴ演奏はもうピアノを交換or完全修理しないと難しそうですが、またのご来店、心よりお待ちしております!

カキヒキ。

2011年9月30日 金曜日
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9月のpianona『カキヒキ』 でもカケヒキなしヨ(by Ed TSUWAKI)

というチャーミングなネーミングが付けられた今月のpianonaは、エドツワキさんのライブペインティング&中島さんの即興演奏という内容でした。エドツワキさんは、お隣のビルのFOILさん(現在は京都に移転)にいらした際よくご来店いただいていたり、pianonaを観に来て頂いたりはしていたのですが、まさかライブペインティングをして頂けることになるとは…今回もまた中島さんのお声掛けにより夢のような企画が実現されたのであります!

そして今回もまたリハーサル無しのぶっつけ本番(すごいですよね…)。



中島さんの演奏がスタートしてから少しするとエドさんがそっと登場(ちなみにエドさんは背が高いので分かり辛いかもしれませんが、このキャンバスの高さは2.5mくらいあります)。

互いに顔を見合わせたり、互いの行動(描き・弾き)を確認し合うといった作業は一切されないまま、、

中島さんは粛々と音色を奏で、生まれては消えていく音色を捉えながらキャンバスを埋めてゆくエドさん。



それはとても不思議な時間でした。

音色がエドさんに乗り移って描いているように思えた時もあれば、描かれていくものに音色が反応しているように感じる時もあったり。音色を意識すればその滲みや線は音と共に形を変動させながら定着していき、淡々と動いてゆく筆の動きを見ているとそこから音色が生まれているようにも感じる…といった時間の繰り返し。“動”としてのグラフィックと“静”としての音色。どこまでも深く魅力を増していくモノトーンのペインティングと、くるくると形を変え常に美しく鳴り響くモノトーンのピアノ。

実にシンプルな組合せのはずなのに、こんな具合に視覚と聴覚で感じるところは満載!で、なおかつ心地よい。




そしてアンコールでは『ジムノペティ 第一番』に合わせて店内の壁に直描き!

この時ばかりはお客様が皆ざわ〜っとどよめきましたね(笑)。


ユーモアと洗練、シンプル且つ大胆な美しさ。

素敵なオトナな男性同士でないと決して生み出されたなかった、夢心地な時間と空間でありました。




ちなみに『ジムノペティ 第一番』はフクモリ店内緑のソファの壁で今も静かに音色を奏でています。観ても分からないとは思うのですが、一線一線が全てジムノペティの音色に準じて描かれたものです。どこからどう描かれたのか…と想像しながらぼーっとティータイムを楽しんでいただくのもまた、素敵な時間の過ごし方ですね。

ご来店、お待ちしております。







流しのCD屋さんについては、また後日logりますのでお楽しみに!

落語の日〜夏篇〜

2011年9月6日 火曜日
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3日(土)は、久しぶりの『フクモリ落語の日』でした。

今回は、若手落語家の中でも注目を浴びている柳家三三さんと、女流講談師の日向ひまわりさんをお迎えして。

あ、ちなみにこちら“三三”と書いて“さんざ”と呼びます。勿論ご存知の方も多いとは思いますが念のため。三三さんをカタカナで書くと“サンザサン”(何かオールスターズって付けたくなりますね)漢字だと“三三三”でもいけますね。いけませんよね。失礼致しました。



三三さんの落語、私は初体験でしたがするりとアタマの中に入ってきて登場人物も如何にもひょうきんで、楽しかった!演目は二つあったのですが、最初に口演していただいたのが“青菜”。何とも滑稽な主人公のお話なのですが、その滑稽さの演出が素晴らしくて、今思い出すだけでもニヤリとしてしまいます。



その後は、日向ひまわりさんの講談“木村長門守の堪忍袋”。



ひまわりさんは小さくてとても可愛らしい方なのですが、いざ講談が始まるとすごい。バンバン!と鳴り響く張り扇の音と威勢の良い声にくるくると変わる表情がとても印象的で、「講談は長いんですよ」と冒頭におっしゃっていましたが、興味津々、面白いな〜と思っている間に終わってしまいました。

そして仲入り(休憩)を挟んで再び三三さん。噺は“不孝者”。で、時間にするとあっという間(30~40分位?)だったのですが、やっぱり落語は「聴いて想像する」からなのか、アタマの中で繰り広げられるストーリーと想像ではとても30分程度の物語だったとは思えませんでした。今でも、若旦那の唄声を身を隠しながら聴いている大旦那の姿や、芸者さんとのやり取り、その昔別れるに至った経緯など…あらゆるシーンがアタマの中に思い浮かびます。

(実像として)目に見えないものの大切さ

を再度確認したひとときでした。

という真面目な感想も振り返れば確かにあるのですが、

落語や講談を聞いている最中はただただ楽しくて面白くて笑っている。

だけです!

pianona

2011年8月31日 水曜日
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今日で8月も終わりですね。

夏、今年は何だかガツン!と来なかったですね。

暑い日もあったけれど、寒い日や雨の日も多くて。

あっつ〜い!という日々は最初のほうにタタッと来てその後はいつの間にか終息に向かいいつの間にか8月も終了。みたいな。

そんな夏の日の最後を飾る8月のpianona、今月のゲストは青葉市子さんでした。

青葉さんは若いアーティストの中でも注目されているかなりの実力派ということで、ちょっと前から私も気になっていたのですがまさか中島さんとフクモリで共演する運びとなるとは、正直、とっても意外!でした。

青葉さんと中島さん、年齢にすると多分、中島さんが成人式って頃に青葉さんがおぎゃあと生まれたくらいの離れ具合(のはず)なのですが、音楽という世界の中ではその離れた年齢差を全く感じることが無く、それは紛れも無くいちアーティスト同士の共演だったのですが…やっぱりどうしても昨夜の中島さんのピアノは、何だかとっても、風に揺らぐヴェールのような優しさを感じたのは私だけだったのでしょうか…。



写真はMC中の中島さんと青葉さん。

またこのGoing my way 同士のMCが面白すぎで。何度吹き出してしまったことか!お互いかみ合ってないことを承知しながらも全く気にせずトークをしてるんですが、何だか夫々が良い雰囲気をお持ちなので、「ふ〜ん」とか「へー」とか時にはシカト(!)しあいながらも、結果的には微笑ましい雰囲気になってる、というミラクル…。

そしてもちろんミラクルはMCだけではなく演奏でも存分に発揮されておりました。

青葉さんの歌声はもう、うっとりするような優しさと危うさ、少女みたいな純粋さと大人びた妖艶さを併せ持ち、それは生まれ持った雰囲気というか、決して真似できない魅力で…そういったナチュラルなパワーには人ってやっぱり否応無しに心奪われるものなんですね。



それを包み、時にはリードするような中島さんのピアノの音色はジェントルで。

昨夜の演奏内容は主に青葉さんのオリジナル曲(灰色の日、日時計、ココロのセカイ、重たい睫毛etc..)だったのですが、夏にちなんだ曲ということで歌ってくれた、大貫妙子さんの“夏に恋する女たち”のカヴァーはあまりにもハマりすぎていてびっくり!共通する魅力は、うっとりしながらも凛と在る芯の強さ、でしょうか。

ゲド戦記の挿入歌“テルーの唄”もまた景色が脳裏に浮かび上がる程印象深かったです。

さて、ちなみに、青葉さんとの共演をイメージした昨夜のメニューはこちらでした。



自家製豆腐のハンバーグ
ひょうと天童ツルムラサキのお浸し
山伏タケ、ヒラタケ、月山ハナタケの醤油和え
山形発、らっきょうのブルーベリー漬け
ほっけのつみれ汁
ごはん(はえぬき)

…どこが?
とか、言わないで下さい。
フクモリなりに考えたイメージ、なのです。。

ちなみに来月のpianonaは9月29日(木)を予定しております。
独奏か共演かは未定なので、詳細決まり次第HP上にUPいたします!

中島ノブユキさん、青葉市子さん、そしてご来店いただいたお客様、ありがとうございました!
そして来月もお楽しみに〜&どうぞよろしくお願いいたします。

夏祭り2011。

2011年8月19日 金曜日
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フクモリがお盆休みに入る直前の13日(土)に『夏祭り』を開催しました!



ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

当日は、かき氷、流しそうめん、焼きもろこし&焼き鳥、どぶ漬け生野菜などの食べ物のほか、型抜きや金魚すくいなどの昔ながらの縁日の遊びや、ご近所のマルクトさんやチェドック雑貨ストアさんにもご協力いただいてゲーム付きの出店(でみせ)をしていただいたり、センヌキデザインプロジェクトさんに夏らしく素敵なセンヌキを販売していただいたり、はたまたスタイリストの轟木さん&色部さんにスタイリストフリマをしていただいたり、と、盛り沢山の内容でした。

もちろんフクモリの定番(?)となりつつある生演奏も。

今回は夏らしくウクレレアーティストのLinaLinaさんと、シタール王子&タブラ姫をお呼びしてインド古典音楽を演奏していただきました。

と、言葉で解説するよりもきっと、写真でお伝えしたほうが楽しい様子が伝わるかと思いますので、ここからは写真logとさせていただきます…。

また来年の夏に、日本らしく夏祭りたいですね〜。